岡山理科大学知能機械工学科桃太郎物語桃太郎物語2008  
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桃太郎物語|この物語は「ロボコン出場」の夢に挑戦した学生たちの活動記録です
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レスキューロボットに挑戦2008
桃太郎のレスコン出場決定(2月26日)

「きじ」、「猿」、「犬」それぞれのロボットのイメージ図を紹介する西島さん(左)と針原さん(右)
知能機械工学科でおこなわれた「機械創造工学ロボットコンテスト」で見事な操縦テクニックを披露する針原さん。チーム「桃太郎」では、電気電子回路の設計・製作を担当。
知能機械工学科の学生たちが考案したレスキューロボットが、第8回レスキューロボットコンテストの書類審査に通過しました。チーム名は岡山にちなんで「OUS桃太郎」、ゴム人工筋という最新技術を用いたロボットの「きじ」、「猿」、「犬」を引き連れてレスキューに向かいます。

3度目の正直で書類審査を通過した学生たちは、「やっと念願のロボットコンテストに出場することができ、うれしいです」「夢に見たロボコンへの出場、今までの努力が報われました」と、喜びの声を上げています。今後は、3月末にルールの説明会とロボットに使われる特殊ボードの研修会があり、神戸サンボーホールにて7月5日、6日に競技会予選、8月8日〜10日に競技会本選が行われる予定です。

写真/左上:「きじ」、「猿」、「犬」それぞれのロボットのイメージ図を紹介する西島さん(左)と針原さん(右) 
左下:2月8日に知能機械工学科でおこなわれた「機械創造工学ロボットコンテスト」で見事な操縦テクニックを披露する針原さん。チーム「桃太郎」では、電気電子回路の設計・製作を担当
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レスキューロボット「桃太郎」のレスコン予選まであと3ヶ月となった4月11日、「桃太郎」に新しい仲間たちが加わりました。

「自分たちが切り開いたロボコンへの道を後輩たちにも引き継ぎたい」と後輩たちに参加を募ったところ、集合場所の情報実習室に、入学したばかりの1年生を含め約20名の後輩たちが集まってくれました。早速、新メンバーたちにこれまでの経緯やレスコンの概要、「桃太郎」のパフォーマンスについてのブリーフィングがおこなわれました。チーム「桃太郎」の新メンバーたちには、ロボットのパーツや基盤などの製作を担当してもらう予定だそうです。さて、どんな「きび団子」がもらえるのでしょうか・・・

写真/右上:集合場所の情報処理センターの実習室で概略を説明をうける新メンバーたち 
右下:完成したばかりの設計図をもとに「桃太郎」の基本構造を解説するオリジナルメンバーの一人、設計を担当する西島さん
集合場所の情報処理センターの実習室で概略を説明をうける新メンバーたち 
完成したばかりの設計図をもとに、「桃太郎」の基本構造を解説する西島さんです。
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桃太郎物語第三話|試作機1号完成(5月16日)

モーター駆動用基盤のハンダ付に悪戦苦闘中の1年生
先輩にアドバイスを求めながら練習用コースの障害物やダミー人形を製作
オリジナルメンバーの一人「夢を諦めない男」こと、プログラム担当の上田さん(4年生)
レスキューロボ「桃太郎」の本格的な製作が始まってから1ヶ月。後輩たちの献身的な協力によって「試作機第1号」が完成しました。

精悍な「カブトムシ」を連想させる頭部に特徴的な2本の突起を備えた試作機第1号

精悍な「カブトムシ」を連想させる特徴的な頭部の2本の突起は、クレーンのアーム部とそれを駆動する変形ギヤ。透明なボディが少しキャシャなイメージですが、「これからたくましく成長します」と設計担当の西島さん、「実際に動かしてみると問題もあって再度設計中です」とのこと。ともかく「形」が見えたことでメンバーたちの気合にも拍車がかかったようです。予選本番まで残すところあと1ヶ月半、メンバーたちの長い一日は続きます。

写真/左上:モーター駆動用基盤のハンダ付に悪戦苦闘中の1年生 左中央:先輩にアドバイスを受けながら練習用コースの障害物や「ダミヤン」と呼ばれるダミー人形を製作 左下:オリジナルメンバーの一人「夢を諦めない男」こと、プログラム担当のキャプテン上田さん(4年生)。プログラムを組みながら駆動用基盤とのケーブルも同時に作製。一瞬でハンダ付を完成させた!実は、彼の夢から「桃太郎」は生まれたのだった・・
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桃太郎物語第四話|チーム桃太郎全員集合(6月2日)

レスキューロボコンは、フィールドに設けられた「ガレキ」のなかからダミヤン(人形)を探し出し、無事に救出するという競技です。試作機の両サイドには、この「ガレキ」除去用のアームが取り付けられ、「カブトムにクワガタムシが合体!」といった感じ。残るは、人形を収容するゴム人工筋を利用したロボットハンドと収容ベッドの製作だけとなりました。

写真/上:最後の課題となったダミヤン収容用ベッドの機構についてアイデアを披露する山内さん(3年生)。後ろの壁には「四川省大地震」の切り抜き記事が並ぶ

写真/下:毎週金曜日に各班のメンバーが20号館5階のプロジェクトルームに集合し作業の進捗状況を確認。取りあえずこの日集まった15名で、開設したチーム桃太郎のホームページを飾る集合写真を撮影
最後の課題となったダミヤン収容用ベッドの機構についてアイデアを披露する山内さん(3年生)。後ろの壁には「四川省大地震」の切り抜き記事が並ぶ
この日集まった15名で、開設したチーム桃太郎専用サイトのトップを飾る集合写真を、取りあえず撮影 桃太郎のマスコット?「ながれEX」。製作はもちろん永岡さん
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桃太郎物語第5話|「桃太郎」の手には最先端技術が埋め込まれていた!?(6月9日)

いよいよ試作機をベースにした競技用ロボット1号、2号の製作がスタートしました。ボディ用パーツを任された1年生たちは初めて使うレーザー加工機に興味深々、快調にパーツの切り出しを続けています。
一方、作業テーブルの主役は、ロボットハンド用の材質・太さが異なる3種類のチューブ。これらを加工、組み合せてロボットハンドの「指」となるアクチュエーターを完成させる地道な作業がおこなわれています。
アクチュエーターの動作をチェックする藤田さん
アクチュエーターには最先端技術のゴム人工筋が組み込まれ、空気の力を利用して曲がる仕組。ロボットハンドにはこの「指」が6本取り付けられます。圧力弁で空気圧を調整しながらダミヤン(人形)を収容する様子は、「・・・UFOキャッチャーを思い浮かべてください」
アクチュエーターの動作をチェックする藤田さん
抜群のセンスをもつ製作担当の「マイスターながれ」さん(4年生)
レーザー加工機を使って次々にボディ用のパーツを切り抜いて1年生たち
写真/上:組みあがったアクチュエーターに空気を送り込み、動作確認をおこなう空気圧担当の藤田さん(4年生)
左上:「指」になるチューブに5mm間隔で溝を削り込んでいく、「マイスターながれ」こと抜群のセンスをもつ製作担当の永岡さん(4年生)。この溝が、中に組み込まれる人工筋の収縮する力を「つかむ力」に変換する
左下:レーザー加工機を使って次々にボディ用のパーツを切り抜いて1年生たち
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桃太郎物語第六話|新説 「桃太郎」を育てたのは赤鬼だった!?

「レスキューロボコンのほかにも、卒業研究もあるし、大学院の受験勉強もあるし、4年生にとっては本当に大変なんですう・・・」
優に180cmを越す巨体には似合わない優しい声の持ち主が、桃太郎たちの育て親の「赤鬼」ではなくて、赤木准教授。何でも相談できる兄貴的存在なのですが、実はハード・ソフトの両面に精通した「メカトロの鬼」と呼ばれる男、チームにとってはまさに「鬼に金棒」的存在でもあります。
「初出場で予選を突破したチームはまだないんですう。彼らにはその第1号になってもらいたいですね」と、自らも多忙のなか、時間を見つけてはメンバーたちの技術指導にあたっています。
写真/右上:圧縮空気を利用した駆動系をチェックする赤木准教授。
右下:カゼ気味の設計の西島さん、製作の「マイスターながれ」さんとロボットのレギュレーションを再確認する赤木准教授



圧縮空気を利用した駆動系をチェックする赤木先生。
ロボットのレギュレーションを再確認
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桃太郎物語第七話|幻の第三号は実存した!

確かに、ずっと気にはなっていた、ベールに包まれたままの3号機のことが・・・。チーム内でも、「お供の者は三匹のはずだ」、「いや、昔話は関係ない」、「きっと秘密兵器に間違いない」、「誰も知らない場所で秘かに作られている」、「オレたちにも内緒で?」、「予選本番に登場!」、「いや、永遠に姿を現さないかも」・・・3号機については、これまでさまざまなウワサが囁かれていたが・・・

この日、作業場の隅で隠れるように何かを作っている様子の3号機担当の針原さんを発見。そっと覗き込むと「これが幻の3号機か!?」
サイズは1・2号機と同じだが車高が随分低い。ガレキ除去用の2本のアームは前方中央に配置されクワガタのメスのイメージ。車体上部には1・2号機とは全く異なる複雑な機構が・・・
「一体これは?」、ダメモトで作業中の針原さんに訊ねると、「たいしたことないスよ」と、アッサリ3号機の仕組を教えてくれたが、話の設定上、今日は内緒にしておきましょう

旋盤で削りだした車軸に固定ネジ用の孔をあける「旋盤の大家」こと大家さん。
3号機の上部に奇妙な部品をセット。
3号機の足回りは1・2号機と同様。各駆動モーターの回転数を制御して前後左右に自在に動き回る。ハードタイヤを採用
写真/右上:3号機の上部に奇妙な部品をセット。ナニか仕掛があるらしい
右下:3号機の足回りは1・2号機と同じものを採用、各駆動モーターを制御して前後左右に自在に動き回る
写真左:旋盤で削りだした車軸に、ドリルで固定ネジ用の孔をあける「タップの大家」こと製作担当の大家さん。「マイスターながれ」とともにハード製作のカナメ
(写真はチーム桃太郎から提供された大家さんの写真と車軸拡大写真を合成)

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桃太郎物語第八話|ロボットハンドが完成

レスキューロボット競技は、よく知られているロボコンとは異なり、操縦者は競技用フィールドとは隔絶されたコントロールルームで、ロボットに搭載したカメラから送られてくる映像を頼りにロボットを操作しなければなりません。
これは実際の災害現場を想定したもので、近づくことができない現場=競技用フィールドで、ロボットを遠隔操作しガレキのなかから負傷者=人形を救出するという競技です。競技のポイントは「時間内」にしかも「人形にダメージを与えず」に救出できるかどうかということになります。

チーム「桃太郎」の救出用ロボットのロボットハンドには、空気の力でやわらかな動きを可能にするゴム人工筋が採用されています。これは福祉ロボットにも利用されているもので、救出時の人形に与えるダメージを配慮したもの。メンバーたちもこの部分の調整にはかなりの時間を費やしていました。

6本の足を広げるタコのようなロボットハンド
写真:6本のアクチュエーターが取り付けられたロボットハンドと駆動用の空気圧チューブがまるで足を広げた「タコ」のようだ

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桃太郎物語第九話|ロボット完成

予選本番まであと一週間。ようやく競技用ロボット「ブルーフェザント」、「イエローモンキー」、「ピーチケン」の3機が完成しました。
ロボットのボディはチームカラーの「赤」に統一され、ガレキ除去アーム、ロボットハンド、エアータンク、レスコンボードなどがフル装備されると、当初はキャシャに見えたロボットも西島さんの言葉通り・・・一夜にして「タクマシイ姿」に生まれ変わったみたいです。(・・・前日は徹夜)

これで製作作業は一応終了。残る一週間はひたすら実戦練習の日々に当てられる予定です。ロボットに搭載したカメラからの映像を見ながらの遠隔操作で、「距離感をうまくつかめるかどうか、それが予選突破のカギ」(赤木先生)になりそうです。

1号機のデモンストレーション
上:取材に訪れた地元新聞の記者の方に、1号機のパフォーマンスを披露する広報担当の藤川さん/06.27
共同で1号機を組上げるソフト担当のキャプテン上田さん(左)と設計担当の西島さん(右) 3号機の調整を終え担当の針原さんも思わずニッコリ
上:「ツーショットは初めてでした?(笑)」それぞれの作業を終え、共同で1号機を組上げるソフト担当のキャプテン上田さん(左)と設計担当の西島さん(右)/06.26 上:「完了です!」3号機の調整を終え担当の針原さんも思わずニッコリ。撮影は「相棒」の福原さん/06.26
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桃太郎物語第十話|桃太郎が地元新聞に登場

予選本番まであと3日。この日も徹夜でロボット操作の特訓をおこなっていたメンバーたちの目に飛び込んできたのは、朝刊に掲載された自分たちのことが書かれた記事。「新聞に載るなんて初めて!」と徹夜明けも手伝いかなり興奮気味。メンバーたちにはいい刺激になったようです。記者の河内さん、ありがとうございました!

写真/左:チームを代表して取材に応えるキャプテン上田さん。「これまでに培ったチームワークをフルに発揮して予選を突破したい」と抱負を語る/06.27

応急修理する鬼軍曹の西島さんです

写真/上:激しい練習の合間に、破損した愛機の応急手当をする西島さん。設計中に見せていた「苦悩」の表情はすっかり消え、今はパイロットたちに猛特訓を課す「鬼軍曹」と呼ばれる。「苦心して設計したロボットのポテンシャルを最大限に引き出してほしい・・・」そんな祈るような気持だろう
右上:モニターとマニュアルを見ながらフィールドの1号機(写真上部)を操作するサブパイロットの堂阪さん。ちなみに1号機のパイロットは藤川さん、2号機はキャプテン上田さん、3号機は針原さんだが、彼女がとって代わるかも・・・ 
右下:無事ダミー人形を救出!とはいかなかった。目測を誤りアクチュエーターのツメ(赤い部分)がダミヤンの腕に・・・これは減点対象になるらしい。「ダメージを与えないこと」が基本

一号機を操作する三重のエミちゃんです
無事ダミヤンを救出?
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レスキューロボ「桃太郎物語」第十一話|鮮やかな連携プレイで予選突破

開会式の様子。常連チームが多いなか、キャプテン上田さんは緊張するどころか余裕の笑顔を見せた 
「本番に強い男」針原さんが本領を発揮。自慢の“秘密兵器”3号機を自在に操り、1号機(藤川さん)との見事な連携プレーで、3体中2体のダミー人形の救出に成功。初出場ながら20チーム中4位の好成績で予選を突破しました。
前日のテストランでは、1体のダミー人形も救出できなっただけに、ダミヤンを乗せた3号機が帰還するたびにコントロールルームはヒートアップ。競技後、今日は一度も活躍する場がなかった修理担当の西島さんは、「みんなの気持がひとつになったみたいですごくいい気分です」と、なかなか興奮が収まらない様子でした。
写真:開会式で初出場ながら緊張するどころか満面の笑みで応えてくれた上田さん。やっと夢の舞台に立てた
競技フィールド。フィールドではヘルパー役の井村さんがロボットの動きを注視(左)。ウォッチャー役のながれさんは無線でコントロールルームに指示(右) 

写真/上左:競技フィールド。フィールドではヘルパー役の井村さんがロボットの動きをチェック 上右:ウォッチャー役のながれさんは無線でコントロールルームに指示 

右:1号機が救出した初めてのダミヤンを3号機が搬送。前夜徹夜で調整したロボットハンドもダミヤンをしっかりグリップ

下左:コントロールルーム。作戦を立てる西島さんとオブザーバーとして参加してくれた昨年の優勝チームのメンバー田村さん 下右:奥の前から福原さん、上田さん、藤田さん、針原さん、藤川さん。後ろは大家さん、西島さん、田村さん
1号機が救出した初めてのダミヤンを3号機が搬送。前夜徹夜で調整したロボットハンドもダミヤンをしっかりグリップ
作戦を立てる西島さんと田村さん(左) 
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レスキューロボ「桃太郎物語」第十二話|チーム「桃太郎」ただ今活動休止中・・・?

大学院入試や卒業研究などで、今週のチーム「桃太郎」の活動は休止状態。ガランとしたプロジェクトルームでは、3機のロボットがメンバーたちの帰りを大人しく待っています。なにしろ予選では一度もトラブルを起こさなかった忠実な「3匹」です。

今も作業を続けているのは、製作のながれさんと大家さん。予選でパワー不足を露呈したガレキ除去アームやロボットハンドの改良、テストランでチームを手こずらせた「豆腐のような感触で頭部がズシリと重い」練習用ダミヤンの製作に当たっています。

予選では、パワー不足が原因で人形に大きなダメージを与える場面も。今回は減点だけで済みましたが、本選の厳しいルール下であれば即「競技中止」だったかも・・・
「練習再開には間に合わせたい」とアイデアを形にする段階に入った二人。本選の行方は二人の「腕」に懸かっているようです。
写真:予選スタート直前、ロボットベースに就いた3機の勇ましい後姿。右から1号機「ブルーフェザント」、3号機「ピーチケン」、2号機「イエローモンキー」(7/6)
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レスキューロボ「桃太郎物語」第十三話|チーム「桃太郎」のトラの穴を発見

レスコン本選まであと2週間。「本選に向けて新しい練習ができるらしい・・・」そんなウワサ通り、27号館の某部屋で秘かに競技用フィールドのコース作りがおこなわれていました。ここなら、手狭なプロジェクトルームではできなかった3機同時練習、予選ではぶっつけ本番だった連携プレーも十分に練習することができそうです。

ロボットの改良の方も順調に進んでいる様子。パワー不足の「ガレキ除去アーム」は、モーターから空気圧駆動に変更されパワーアップに成功、「(重い)屋根型ガレキも吹っ飛びますよ」と製作のナガレさんは自信満々。
ロボットハンドは、アクチュエーターの配置をタコ足型からムカデ型に大転換(予定)。改良に必要な部品もようやく到着し、急ピッチで組立がおこなわれてます。来週には新ロボット、新コースを使った練習が再開される予定です。

27号館の一室ではフィールド製作班(西島さん、藤川さん、大家さん)によるコース作りが着々と進んでいた
写真:27号館の一室ではフィールド製作班(西島さん、藤川さん、大家さん)によるコース作りが着々と進んでいた
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桃太郎物語第十四話|桃太郎がついに練習再開(8月2日)

見学者を前にデモ走行する2号機・3号機
屋根型ガレキ除去用アームのデモをおこなう2号機その2
本選まで一週間となった8月2日、ついに「トラの穴」で桃太郎たちが動き始めました。この日は丁度、夏のオープンキャンパスの初日。知能機械工学科の学科イベントの一環として、見学者を前に練習を公開しました。小さなロボットが重い屋根型ガレキを一瞬で跳ね飛ばす様子には、見学者も驚きの表情を見せていました。さすがマイスターながれさんの自信作。ところで・・・公開練習直前、1号機のロボットハンドを支えるクレーンが突然破断するアクシデントが発生。「新ダミヤンの重さに耐え切らなかったのかも」と設計の西島さんが久し振りに真剣な表情で、対応策を練っていました。
写真/左上:オープンキャンパスの見学者を前にデモ走行をおこなう2号機・3号機 左中央・下:屋根型ガレキ除去用新アームの威力を紹介する2号機。屋根の下の隙間にアームを差し込んだ次の瞬間、屋根が飛んだ
写真/下:最近すっかり「桃太郎ファン」になった堂田工学部長にクレーンの破断個所を説明する西島さん。本選一週間前だけに上田さん、針原さんも真剣な表情
最近すっかり「桃太郎ファン」になった堂田工学部長にクレーンの破断個所を説明する西島さん。本選一週間前だけに上田さん、針原さんも真剣な表情
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レスキューロボ「桃太郎物語」 第15話

インタビューに応えるキャプテン上田さん
朝刊のTV番組欄に「災害救助ロボット・・・模擬被災地で遠隔操作 岡山理大チームに密着」のタイトルが!これって「桃太郎」のこと?・・・ということで、朝から地元のOHKテレビのカメラが「トラの穴」に入り、チーム「桃太郎」の練習風景を撮影。赤木先生やキャプテン上田さん、西島さんのインタビューの収録がおこなわれました。
(5日夕方のニュース番組内で放映)
写真:TVカメラにもまったく動じる様子もなく、「もちろん優勝を狙いますよ」と、いつものポーカーフェイスでインタビューに応えるキャプテン上田さん
藤川さん、針原さん、上田さんの合同練習。モニターを見ながら各ロボットを操作する様子をTVカメラが撮影
左:藤川さん、針原さん、上田さんの合同練習。モニターを見ながら各ロボットを操作する様子をTVカメラが撮影
下:練習初日に破断したクレーン部も、翌日にはアクリル板を張り合わせた強化型に交換。「久し振りに徹夜しました」と西島さん
練習初日に破断したクレーン部も、翌日にはアクリル板を張り合わせた強化型に交換。「久し振りに徹夜しました」と西島さん
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めざすはダミヤン完全救出(8/6)

「トラの穴」での猛特訓もあと1日。桃太郎たちはすっかり操作練習を堪能した様子、いつでも本番OKの状態です。本選では、予選ではできなかったダミヤン3体「完全救助」も夢ではなさそう。
ダミヤンと言えば・・・実際の競技で使用されるダミヤンには、ダメージを測定する加速度センサーと圧力センサーが内蔵されています。予選では審判員がダメージを判定しましたが、本選ではいよいよ、このセンサーからのデータをもとにコンピューターがダメージを判定、シビアな減点が予想されます。ファイナル進出のカギは、やはり「ダミヤンをどれだけ優しく救出できるか!」
裏番長の堂阪さんに掴まった子供ダミヤン
写真上:チーム桃太郎の「裏キャプテン」こと、3年生の堂阪さんに救助された小ダミヤン。胴体はシリコンゴム、頭部の「ガチャガチャ」の容器には重りが詰められかなり重い
左:ムカデ型のロボットハンドは2号機に採用される予定。ダミヤンを両サイドから包み込むように優しく救出(?)
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チーム桃太郎場身ヤン完全救出に成功!(8月9日)

8月9日、アツい神戸で開催された第8回レスキューロボコン本選のファーストミッション(2次予選)。チーム「桃太郎」は練習の成果をイカンなく発揮し、目標だったダミヤン3体の「完全救出」に成功。2次予選に出場した12チーム中、第2位の成績で、明日(10日)のファイナル(決勝)進出を決めました!
競技では、3体目のダミヤンを救出中の1号機の「指」の一本が破裂するアクシデントに見舞われましたが、急遽、2号機が応援に駆けつけ3体目を救助!まるで昔話「桃太郎」のなかで、「3匹」が協力して「鬼」に立ち向かう場面を思い起こさせるようなシーンでした。
チーム「桃太郎」は、明日のファイナルミッションで、「初出場・初優勝」の夢に挑戦します。
一体目のダミヤンの救助を完了した1号機を再びゲートから送り出す大家さん。
写真/上:1体目のダミヤンの救助を完了した1号機を再びゲートから送り出す大家さん。高得点のチームが続出しているだけに真剣な眼差しで1号機を見送る
1体目のダミヤンをベッドに収容し帰還してくる1号機 2号機が救出した2体目のダミヤンを搬送してくる3号機 1号機に換わり、3体目のダミヤンを救出し帰還する2号機
1体目のダミヤンをベッドに収容し帰還してくる1号機 2号機が救出した2体目のダミヤンを搬送してくる3号機 1号機に代わり、3体目のダミヤンを救出し帰還する2号機
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チーム桃太郎場身ヤン完全救出に成功!(8月9日)

前日のファーストミッションを順調に突破した「桃太郎」たちは、ファイナルでも鮮やかな連携プレーでダミヤン3体の完全救助に成功。総合ポイント1110点(1500満点)で、常連チームを押さえ、初出場で堂々2位に入る快挙を達成、「ベストロボット賞」を受賞しました!
「忠実な3匹」は、前日よりも数段ハードになったガレキ設定にもかかわらず、一度もスタックすることなく完璧なパフォーマンスを披露。屋根除去用アームが、4キロ近い屋根ガレキを跳ね飛ばす一番の「見せ場」では、今日も観客席から驚きの声が上がっていました。
「初出場初優勝」の夢は叶いませんでしたが、半年に及ぶレスコン挑戦を終えた「桃太郎」たちは一様に達成感に浸っている様子。「ロボコンに出たい!」そんな彼の「夢」からすべてが始まったキャプテンの上田さんは、「一緒に挑戦してくれた仲間たちのおかげです」と、メンバーたちの労をねぎらっていました。
いつもの笑顔で「ベストロボット賞」を見せてくれる針原さん。
写真上:いつもの笑顔で「ベストロボット賞」を見せてくれる針原さん。「藤川さんの頭に隠れて見えてないゾ!」
すっかりチームの顔となった藤川さん 懸命に3体目のダミヤンを搬送してくる3号機「ピーチ犬」

写真上:すっかりチームの顔となった藤川さん。後ろがファイナルの競技結果。313点に前日の332点が加算され645点。これに審査員によるポイント465点が加わえられる 

右上:ハードなガレキ設定のために機体の一部を破損しながらも、懸命に3体目のダミヤンを搬送してくる3号機「ピーチ犬」。これが「桃太郎」たちにとってのラストラン

右下:ベストロボット賞の楯を見せてくれる福原さん。気が優しくて頼りになる「相棒」
ベストロボット賞の楯を見せてくれる福原さん。気が優しくて頼りになる「相棒」
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桃太郎に学長賞

波田学長と記念写真
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キャプテン上田さん
チーム「桃太郎」のレスコンでの活躍が認められ、ついに学長表彰されることに!スーツ姿で学長室にあわられた桃太郎たちは、慣れない雰囲気に少々緊張気味。波田学長からメンバーひとり一人に表彰状と記念品が手渡され、彼らの指導に当たった赤木准教授がこれまでの裏話を紹介するとメンバーたちの緊張もほぐれ、口々にロボコンに対する熱い思いを語ってくれました。
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西島さん 針原さん マイスター永岡さん
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大家さん 福原さん 井村さん
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藤田さん 藤川さん 田村さん
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桃太郎最後のパフォーマンス

発表中の西島さん
3月7日、「科学TRYアングル岡山」が主催した「第1回科学チャレンジコンテスト」に、理大を代表してチーム「桃太郎」が出場。会場となった岡山大学50周年記念ホールでは、チームを代表して設計担当の西島さんが、準優勝に輝いた「第8回レスキューロボットコンテスト」出場に向けた取組や「ベストロボット賞」を受賞したロボットたちの特長などを紹介。
特設会場では、「キジ」・「サル」・「イヌ」の三匹のロボットが久し振りに登場し、「桃太郎」たちとの最後のパフォーマンスを楽しんでいました。
写真上:レスコン競技を紹介する凛々しい表情の西島さん 左下:心配そう(?)に見守る赤木先生と桃太郎のメンバーたち 右下:緊張が解けていつもの顔に戻ってしまった西島さん。科学プレゼン賞を受賞!
心配そう?に見つめる赤木先生、針原さん、藤川さん、藤田さんとキャプテン上田さん 緊張が解けていつもの顔に戻ってしまった西島さん。科学プレゼン賞を受賞!
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桃太郎物語2008の目次です
2008.02.26
レスキューロボコン書類選考通過
2008.04.11
頼もしい仲間たちが加わりました
2008.05.16
試作機第1号が完成
2008.05.29
チーム桃太郎全員集合!
2008.06.09
桃太郎の手には最先端技術が
2008.06.09
桃太郎の育ての親は赤鬼?
2008.06.16
まぼろしの3号機は実在した
2008.06.23
桃太郎のロボットハンドが完成
2008.06.27
競技用ロボットがついに完成
2008.07.02
桃太郎が地元新聞に登場
2008.07.06
鮮やかな連携プレーで予選突破
2008.07.14
ただ今活動休止中?
2008.07.23
「トラの穴」をついに発見
2008.08.02
桃太郎練習再開!アレ?
2008.08.05
Oh! 桃太郎がTVで紹介!
2008.08.06
めざすはダミヤン完全救助!
2008.08.09
ダミヤン完全救出に成功!
2008.08.10
桃太郎たちの夏が終わった・・・
桃太郎物語2008の目次です
2008.11.06
チーム桃太郎が学長表彰!
2009.03.07
チーム桃太郎最後のパフォーマンス
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