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レスキューロボットコンテスト(以下:レスキューロボコン)とは、阪神・淡路大震災をきっかけにはじまった災害救助を目的としたロボットコンテストです。レスキューロボットコンテスト実行委員会、兵庫県、神戸市などの主催で、2001年以降毎年開催されています。レスキューロボコンは他のロボコンとは違い、相手チームとの勝負ではなく、あくまでも自己ベストをめざした競技会です。 |
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競技は、6分の1の模擬被災市街地(競技フィールド)でおこなわれ、ガレキの下に配置されている3体の要救助者(ダミー人形)を、コントロールルームからロボットに搭載されたカメラからの映像を見ながら、ロボットを遠隔操縦し、ガレキや障害物を取り除き、規定時間内に安全地帯(出発点)に連れ帰るという内容です。 |
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競技フィールドは「道路」と「市街地」に区分され、いずれもガレキの山。ロボットにはコース上の障害物を乗り越えるタフさ、障害物を取り除くパワー、制限時間内にダミヤンを救出するスピード、また、ダミヤン救出時には繊細な動きも要求される。各チームとも役割の異なる数台のロボットが登場する。 |
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競技中、競技者は競技フィールドを直接見ることができない。全員がフィールドから隔絶されたコントロールルームから、ロボットに搭載したカメラからの映像を頼りに、ロボットを遠隔操作。ロボットをうまく連携させて互いの死角をカバーしながら、時間内にダミヤンを助け出さなければならない。 |
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レスキューロボコンはあくまでも災害現場を想定した競技です。実際の現場にもっとも重視されるもは人命です。競技の評価ポイントも、どれだけ人形にダメージを与えず、しかも制限時間内に救出できるかどうか。「ダメージを軽減する救出方法」はそのままロボット製作の重要なポイントで、各チームが独自のアイデアで工夫を凝らします。 |
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ダミヤンには圧力センターと加速度センサーが内蔵され、衝撃や負荷はダメージとしてシビアーに減点される。形状・重さの異なるガレキを丁寧に除去し、いかにダメージを与えずにダミヤンを救出するかが競技はもちろん、ロボット設計の重要なポイントとなる。 |
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昨年登場した屋根ガレキにかわり、壁と床が一体型となった重さ5kgの「家型ガレキ」が登場する。屋根の部分がなくダミヤンを見つけやすくなる一方、上部からの救出時には、残る「ハリ」が障害となる。ダミヤンが接触すれば、即「失格」となるかも・・・ |
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新ダミヤンには、従来のダメージセンサーに加え、体重・音・光・胸のマークなどの個体情報が設定される。各チームはこの情報を識別して、搬送完了より前に報告することが課せられる。新ダミヤンの目は光る。 |
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